yoruの記録

雑記ブログに見せかけてほとんどサッカー(Liverpool,Dortmund)の話。

Look Back Bundesliga 21/22 〜Match Week 1〜

こんばんは、yoruです。

 昨季までブンデスは推しチーム以外もちょいちょい見ていて、せっかく見てるんだから今季から記事にしようと。文章として記録しておいて後々見返すのも楽しいし。
出来る限り試合は全部見て書いていくぜ!!!よろしく!!!

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ボルシアMG 1-1 バイエルン

ボルシアMG:アラサヌ・プレア 10'

バイエルンレバンドフスキ 42'

主審:マルコ・フリッツ

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開幕戦も見応え十分

 ”ブンデスリーガ最初の試合は昨年王者が務める”ということでバイエルンは9年連続の開幕戦となる。だが、開幕戦のワクワク感とは裏腹に内容は単調なものになりやすい。EUROやオリンピックの影響で選手の合流が遅れ、なかなか練習時間が取れないからだ。しかもお互い新監督となれば尚更。
 しかし、そんな不安は序盤から払拭される。お互いが前線から全体が連動した激しいプレス。バイエルンボルシアMG共にサイドに追い込み奪いどころとする。その中、プレスを最初に掻い潜ったのはボルシアMG。左SBのスタメンを奪ったスカリーがサイドに追い込まれてもドリブルでプレスを掻い潜っていき自分たちのペースに。開始10分の間に3つの決定機を作ったボルシアMGが先制する。
 対してバイエルンのプレス回避のキーマンとなったのは両CB。少ない時間でも対角に鋭いパスを散らし、主に左SBのデイビスを中心に敵陣に押し込んでいく。押し込まれてからはボルシアMGは442のブロックで我慢の時間。バイエルンで多く見られたのは左サイドからズレを作る攻撃。特にデイビスは内側でのプレーも選択に入るように。ニャブリと入れ替わり立ち替わりブロックに侵入していく。そうして30分くらい突っつき続け、とうとうCKから得点。もうレバンドフスキだし仕方ないと思うしかない。
 その後もバイエルンの攻撃の時間が続くが、立ちはだかったのはゾマー。決定機をこれでもかと言うほどことごとくストップしバイエルンの猛攻を凌ぐ。対してボルシアMGもロングカウンターを刺すが、残念ノイアー。お互い守護神がきっちり仕事をし、締まった好ゲームは勝ち点を分け合うこととなった。

 

 

ヴォルフスブルク 1-0 ボーフム 

ヴォルフスブルグ:ベグホルスト 22'

主審:フランク・ヴィレンボルグ

f:id:yoru__li:20210815170204j:plain泣きっ面に蜂を刺せるか

 こちらも新監督対昇格組という事前の情報があまりない対戦となった。実況の下田さん情報によれば昇格組のボーフムはアンカーのテッシェが攻撃の組み立て等、中盤の司令塔として君臨しているチームらしい。そうして試合を見てみると開始直後にボーフムはあっさり4-5-1で守るライン間を通されCKを与え、さらにそのCKでテッシェがハンド、一発退場となってしまう。一部昇格初戦の開始3分で中盤の核がいなくなり10人になってしまったボーフム。サポーターは泣いてもいい。

 しかしヴォルフスブルクもなかなかその泣きっ面に蜂を刺すのには苦労する。その障壁となったのはGKのリーマン。PKストップも含めナイスセーブを連発。飛び出しの判断もよかった。また、前線からプレスに来るヴォルフスブルクの頭上を越し、サイドに立つ味方につけるパスも見られ、ボーフムが何とかゴール前まで迫れたシーンもこのリーマンからのロングパスでプレスを無効化したところから。

 また、10人で4-4-1の形で守るボーフムに対してのヴォルフスブルグの攻撃もあまり効果的なものではなかった。問題はライン間で受ける人の少なさとゴール前に飛び込む人数不足。SHのバクとシュテフェン、SBのルシヨン、ムバブは外側からの攻撃に終始。いくらベグホルストが空中戦に強いからと言っても、視線が左右に振られずにはじき返すだけならボーフムのCBやGKにとってもだいぶ優しい。結局、期待感のあるチャンスになったのはCBのブルックスが相手の1トップ脇からブロック内に侵入、そのままチャンネルも突撃するという本当にそれでいいのかと言いたくなるような攻撃の時だった。得点になったのもロングスローでブルックスが上がってきて、ボックス内の人数が増えた時。
 なんとか泣きっ面の相手に蜂を刺せたものの、刺し方には疑問が持てる試合となった。

 

ウニオン・ベルリン 1-1 レバークーゼン 

ウニオン・ベルリン:アウォニィ 7'
レバークーゼンディアビ 12'

主審:トビアスライヒェル

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狙いよくゴールに迫るも最後のアイディアが出ず

 さて、レバークーゼンも新監督である。新監督はヤングボーイズを三連覇に導き、ドイツにやってきたセオアネ監督。ブンデスリーガ初めての対戦は昇格後、リーグのダークホースの立場から着実な力をつけ、今季はヨーロッパへの参加権も狙えそうなウニオン・ベルリンである。

 試合開始直後はそのウニオン・ベルリンのペース。5-3-2の形でハーフラインあたりに構えた後、レバークーゼンのCBからボランチのパスコースを消しながらボールをSBに誘導。SBにボールが入ると近いパスコースを消しそこから展開させない。この時、近づいていくデミルバイに対しては、CBのバウムガルトルも出て行って対処。レバークーゼンのSBが困ってバックパスを出すと、それを合図に全体がそのまま前進。CBまで一気に強めのプレスに行く。奪った後はシンプルに2トップへ。フィジカルが強いアウォニィと万能型のクルーゼのアイディアに任せることが多かった。開始7分の先制点はその二人の良さが出た形。クルーゼがパスをもらうとダイレクトで裏に走るアウォニィへ。若干アバウトなボールをアウォニィが収めると2人のDF相手にシュートコースを作り右足一閃。リバプールに所属していたもののレンタルで転々とし、やっとホームを見つけた苦労人が報われた。

 対してレバークーゼンもビルドアップを修正。2ボランチのどちらかがCBの間まで降りることで左右に展開する時間を作り、サイドチェンジもできるように。するとさすがに3センターでのスライドに遅れが生じてくる。さらにボールサイドにデミルバイが近づくことでサイドでの数的有利を作り、そこからサイドアタッカーたちが突破。特にディアビ、フリンポンの右サイドは二人がワイドレーンとハーフレーンをうまく使い分けウニオンのブロックを突破。同点となったシーンもこちらのサイドからディアビが仕掛けたところ。
 しかし追加点に至れなかったのは今後の課題か。パラシオスとアランギスを中心にサイドアタッカー達までは良い形でボールを届けることができたが、最後の局面の崩しがぼんやり。徐々に流れも失っていく。けが人が多い厳しいベンチ事情では選手交代でも流れを変えることはできなかった。一方、ウニオンはアウォニィにボールが収まればゴール前まで行けるものの、徐々に回数が減少していき、怪我で交代。それでも交代でエネルギー補給し手数の少ない攻撃を継続し続けるもののあと一歩届かず。前半の早い時間からスコアは動くことがなく引き分けとなった。

 

 

シュトゥットガルト 5-1 グロイター・フュルト

シュトゥットガルト遠藤航 30'、クレメント 36'、ケンプフ 55'、76'、ガディウィ 61'

グロイター・フュルト:ルウェリング 90+3'

主審:フェリックス・ツバイアー

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攻守の中心にはキャプテン

 もう一つの昇格組であるグロイター・フュルトと今シーズンから俺たちの遠藤がキャプテンを務めることとなったシュトゥットガルトの一戦。
 このあとあんまり書くことがないので先にグロイター・フュルトの攻撃について書いておくと、基本的にはロングボールはあまり使わず、地上戦で運んでいく。目指す先はトップのフルゴタ。結構一人でもゴリゴリっと前を向ける人で、この人がボールを持つと前線のニールセンと背後のグリーンが動き始めるので最初の攻撃のスイッチはこの人にボールが入るかどうかなんだろう。ただ、シュトゥットガルトの真ん中に君臨する遠藤がことごとく中央に入ってくるボール、人を潰していく。真ん中が消され運べないとなると、CBからWBの裏にロングボールを入れ深い位置からのクロス。昨季クロスからの得点が2部で最も多かったらしく、確かにクロスへの飛び込みは光るものがあった。しかし、であるならもう少しWBへの供給を増やしたかったところである。

 さて、マタラッツォ率いるシュトゥットガルトの攻撃は左右に大きく展開できる遠藤に中盤で前を向かせられるかというところが第一目標。しかしそれは相手もわかっているため、2トップと2人のIHでシュトゥットガルトボランチを挟みに来る。そんな中キャプテンの手助けをしたのはトップのアル・ガディウィとシャドーに入ったフェルスター、クリモビッチの三人である。この三人は自分のレーンの味方CBがボールを持つと、グロイター・フュルトの中盤の背後にちょろっと顔を出し、少ないタッチで落とし。その落としを遠藤が受け、第一目標達成である。
 第二目標は晒された5バックに対してフィニッシュに持ち込むことだが、ここでも2シャドーと2ボランチの縦関係で抜けていく。1点目はフェルスターと遠藤のコンビ。フェルスターがライン間に受けに降りてきて、CBが釣られたところに遠藤が突撃。キャプテンが先制点を飾る。2点目はクリモビッチとスクランブル登板となったクレメント。ほぼ1点目と同じ関係で崩していく。

 後半になると、収縮したグロイター・フュルトに対して大外のソサからのクロス祭りで3得点。試合を終わらせる。グロイター・フュルトは最後の最後になんとか一点を取って次節に期待を少しだけ残すことができた。
 開幕戦、気持ち良いほどの大勝で終えれたシュトゥットガルト。昇格組相手だが、昨シーズンのチーム内得点トップ3がいなくても5得点は今後が明るいだろう。攻守ともにキャプテンが牽引するサッカーは内容も良く、次節ライプツィヒ戦で本格的に名を上げたいところだ。

 

 

アウクスブルク 0-4 ホッフェンハイム

ホッフェンハイム:J.ラーセン 37'、アダムヤン 78'、ラター 87'、ルディ90+5'

主審:フェリクス・ブリッヒf:id:yoru__li:20210815212353j:plain

不思議な前半、整理された後半

 前半、お互いなんか不思議な感じの試合だった。
 ホームのアウクスブルクは全体のルールとしてボールを持つと足元よりはとにかくスペースに。SBは高い位置を取らずに最終ラインから配給役としてサイドの奥側を狙い続ける。両SHのハーンとバルガスは長い距離を嫌な顔せず走れるタイプで、SBから出されたボールに対して追いつき、深い位置からクロスをあげる。サイドの深い位置をとっているからその間に中央に飛び込み役が間に合い、ゴールに迫る。という設計のように見えたし、実際それで枠内には行かなくともシュートまではいけてたのだが、前半途中からなぜか足元に短いパスを繋ごうとしては諦め、やっぱり繋ごうとしては諦め、繋ごうとして結局奪われるというお前ら何がしたいんだ!!と言わざるを得ない時間帯があった。

 対してホッフェンハイムも、ボールを持って繋ぐという意識とバウムガルトナーとラーセンが幅を取る役になるという決め事ははっきりしてた。が、右SBに入った長身のアクポグマがスルスルっと上がっていき、ハーフレーンの一番最前線にポジションを取り、じゃあ、三角形を作る役のルディがSBの位置に降りてきてそこから前進する、もしくはアクポグマのフィジカルを生かしてロングボールを当てるのかと思ったら、ルディは降りないし、アクポグマを誰も使わないしで、結局CBから左の裏に抜けようとするラーセンやダブールにパスを出し、結局アクポグマが出たところはバルガスに使われるという、マジで何がしたいんだかよくわからない前半であった。
 じゃあ先制点はというと、CKの流れから一回スローインになり、アウクスブルクの守備が全体的に緩んだところをクラマリッチファーサイドにクロスを上げ、ボックス内に一人残っていたラーセンが決めるという「絶対狙った形じゃないだろ」という得点であった。

 後半に入ると両者整理される。アウクスブルグは早めに人を変えつつ前半効果的だったようにスペースに出ていくが、前半使えていたアクポグマの出張跡が後半になるとアクポグマがいるようになったため、サイドで止められるように。なかなかゴール前でシュートを打つことができなくなる。
 ホッフェンハイムはもう少し柔軟に動けるように。特に途中から投入されたサマッセクとラターの右サイドはワイドとハーフレーンを入れ替わりながら前進。ボランチを引き出し中央に縦パスが入れられるように。2点目は右から運び、左で突破、最後また中に戻ってきてクラマリッチが味付けしてゴールと、アウクスブルクのブロックを大きく振って綺麗に崩しての得点となった。その後もサイドからズレを作りラターが抜け出して決めた1点と中盤でひっくり返してカウンターを決めた1点で試合を決定つけたホッフェンハイム。ただ、今後も継続して見てみる必要がありそうだ。

 

 

ビーレフェルト 0-0 フライブルク

主審:スヴェン・ヤブロンスキ

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ブンデスらしくない立ち上がりからブンデスらしい結果

 ここまで見てきた試合はどれも開幕戦ということもあって序盤からブンデスらしいハイペースの展開が多かったが、この試合はブンデスらしくないスローテンポな滑り出し。

 最初にボールを握ったのはフライブルクだが攻撃には慎重で、奪われるよりはロングボールで押し上げてしまえという感じ。ハイプレスも自重気味でミドルゾーンからじんわりとボールに行き、最低限中には入れさせないという姿勢。

 ボールを持つビーレフェルトだが、縦パスを入れようにも受け手がトップ下の奥川のみで、そこはフライブルクのCBラインハートが対応。中央に起点は作れない。そうこうしてる間にじわじわとフライブルクとプレスが迫りGKまで戻されるも、このGKオルテガからの苦し紛れのロングボールを190cm越えの2トップがなかなかに収める。その背後から奥川が抜けていくというのがゴール前まで行くパターンとなった。が、やはり後方からのバックアップがなく自力で打つシュートは枠内に飛ばなかった。

 20分過ぎからボールを持つフライブルクが色を出し始める。具体的には3バックの左に入るシュロッターベックがビーレフェルト2トップの脇からドリブルで運び展開。左サイドで数的優位を作りつつ、そのままライン間に入り攻撃の一員に。プレミアを見てる方はシェフィールドのオーバーラップ・センターバックをイメージしてもらうと近いかもしれない。そうして左サイドで優位を作ると最後はギュンターからクロス。中ではトップの3人が待ち受ける。枠内のシュートまでいけるものの立ちはだかったのは、GKオルテガ。至近距離のシュートも弾き出し、アウクスブルクの攻撃を最後までシャットアウト。ブンデスらしくない立ち上がりとなったこの試合は、GKのレベルが高いブンデスらしい結果となった。

 

 

ドルトムント 5-2 フランクフルト

ドルトムント:ロイス 23'、アザール 32' ハーランド34',70'、レイナ 58'

フランクフルト:パスラック 27'(OG)、ハウゲ86'

主審:トービアス・スティラーf:id:yoru__li:20210815105750j:plainyoru-li.hatenablog.jp

 失い方の差は結果に 

 この試合、両チームのプレスを回避しながらのビルドアップの差はそれほどなかったように思う。ドルトムントはダフードが左右に動きながらCBからレイナ、ベリンガムへのパスコースを創出。相手を中央に寄せておいてからSBに展開し、相手ボランチが出たスペースを使うという狙い。そこで狙われたのが戻りきれない長谷部側だった。ソウ側はうまくいっていたように思う。オウンゴールもそちら側で詰まったところからだし。

 一方、フランクフルトもコスティッチのクロスというゴールまでは運べていた。ヒンタエッガーが縦パスの出せる選手で、そこから長谷部、鎌田、コスティッチの三人で進んでいく。

 ということで差が出たのは仕上げのところ。シュートで終わることができたドルトムントと、サイドからの供給に対してフィニッシャーが常に受け身だったフランクフルト。奪い方が悪いフランクフルトはロングカウンターを受け、さらに前に出ている長谷部が晒されてしまった。結果として仕上げの質がスコアに現れた試合となった。 

あとこれはドルトムントの余談だが、後半のオープンな殴り合いの時間になるとシュルツが生き生きとするのが面白かった。足の速さと上下動し続けるスタミナが加入してからやっと生きた瞬間だったかもしれない。ただそもそも4-1とか5-1とかになってるからオープンな展開になってるし、オープンな展開になった時にはシュルツが上がる前に決められる人員が前にいるし、結局ドルトムントが苦戦するのは相手に引かれてスペースがなくなった時と、殴り合いの凶暴度が格上のバイエルン戦なので、やっぱりシュルツってどうしようかぁと思うのであった。

 

 

マインツ 1-0 RBライプツィヒ

マインツ:ニアカテ 13'

主審:ダニエル・シーベルト
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 伏兵は力強く牛を止める。

 昨シーズン後半戦から素晴らしい成績で降格圏から12位で残留を決めたマインツと、監督とCBをバイエルンに取られたライプツィヒの一戦である。ライプツィヒの新監督はストーミングの代表として有名なザルツブルグを率いていたマーシュである。
 じゃあライプツィヒに来ても純粋なストーミングサッカーなのかと注目したが、蓋を開けてみるとそうでもなく、最終ラインから繋ごうという意識はあった。

”意識はあった”というのは実際には繋げなかったからだ。前半はほとんどマインツが作る5-2-3のブロックの外側をボールが回ることに。原因はCBから中央にボールを引き出す人がいなかったこと。CBから内側へのパスコースが中央に待つマインツ守備に切られ、アンヘリーノからアバウトに中央に放り込むクロスか無理やり中央に突っ込むのが前半のライプツィヒの主な攻め筋であった。

 その中央に無理くり突っ込んでくるライプツィヒをことごとくはじき返したのがマインツのGKと3バック。さらにイ・ジェソンの中心とした前線がそのはじき返したボールを大事にキープする。ボールを持った後のマインツはシンプル。幅を取れるWBに預け、あまり深い位置までは行かずシンプルにアーリークロス。左のマルティンのクロスは精度も高く、結果的に得たCKから先制。ムキエレは攻撃でも守備でも集中力を欠くプレーが散見された。

 後半に入っても状況は大きく変わらず。とにかくマインツの5-2-3、押し込まれたら5-4-1のブロックが強固。全員がサボらず、ブロックを埋める意識が非常に高い。ライプツィヒもザビッツァーやショボスライの投入から、中央でボールは持てるようになり、そこからDFの裏や左サイドの奥も使えるようになったが、マインツの3バックが高さでもシュートブロックでもパワフル。時折見せるCBの持ち上がりや前線のキープからのCKでうまく時間を使いシャットアウト。昨シーズンの後半から現れた伏兵が力でライプツィヒをねじ込めた試合となった。

 

 

ケルン 3-1 ヘルタ・ベルリン

ケルン:モデスト 41'、カインツ 52'、55'

ヘルタ・ベルリンヨヴェティッチ 5'

主審:ハルトマン

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修正できず、奇策も決まらず

「面子だけ見れば上位」という嫌なレッテルがここ数シーズンで貼られ始めたヘルタ。対するは昨シーズン降格プレーオフに進むもギリギリで戻ってきたケルンである。

 開始直後、左のプラッテンハルト、アスカシバル、ヨヴェティッチの左サイドの三角形でケルンのブロック相手に前進。そこから右に展開し、右SBペカリークのドリブルでFKを獲得。ヨヴェティッチが押し込み、幸先よく先制に成功する。 

 そこからはケルンがボールを持ち、ヘルタがカウンターを狙うという構図に。ヘルタは433の形でブロックを形成。攻撃と同じ形でブロックを作る一番のメリットはボールを奪った後、攻撃へスムーズに移れるということだろう。つまり中央に人が集まっているヘルタは中央でボールが奪えれば、カウンターがカウンターが刺せるということ。現に20分ぐらいまでは3トップで制限をかけ、中央でボールを取りカウンターまで完結することができていた。しかし、それ以降ケルンがサイドを中心にヘルタを攻めるようになる。当然ヘルタは中盤3枚で守っているので、スライドは遅れる。それに加えてSBが食いつきやすく、裏が取られやすかった。ケルンは前半は主に左サイドに人数をかける。SBのヘクトルが幅をとると、IHのカインツがSBの前に立ち引きつけ役、トップのウートがSBの裏に走りボールが出て、あっさりサイドを突破するシーンを乱発。得点となったのも一時的にFWの位置にいたティルマンがSBの裏に走り、中で待つモデストがフィジカルを生かしたヘディングで勝ったところ。ヘルタはサイドを突破されるとCBも出てくるのだが、中盤(というか本来ならボアテングがその役割のはずだが)が降りて中を埋める意識は低く、クロスは高確率でシュートにつながる。

 後半に入って修正したかったヘルタだが前半と構図は変わらず。後半はケルンは右サイドから。こちらもSBが食いつきやすく、人数をかけると裏を取ることができ、逆サイドのカインツがゴール前に出てきて2得点である。

 ケルンがサイド攻撃を狙い続けるものだから、ヘルタのカウンターはゴールまでの距離が遠くなり攻撃は沈黙。ケルンの戻りが間に合うようになり、ハーフライン付近で止められることが多くなった。ボアテングのアンカー起用もデメリットの方が多く見えてしまい、失敗した奇策になってしまった。レッテルを貼り替えることはできるのだろうか。

 

 

終わり!!次節からは全部は書かないかも!!!

それでは。

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