yoruの記録

雑記ブログに見せかけてほとんどサッカー(Liverpool,Dortmund)の話。

Look Back Bundesliga 21/22 〜Match Week 2〜

こんばんは、yoruです。

 

あっという間に第2節。今節もよろしく!!!

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RBライプツィヒ 4-0 シュトゥットガルト

RBライプツィヒ:ソボスライ 38'、52'、フォルスベリ 46'、A・シルバ 65'(P)

主審:フロリアン・バードシュトゥブナー

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追いかける難しさ

前節はマインツに得意とするトランジッションの機会を作らせてもらえずローテンポの試合に持ち込まれ、らしさを出せず敗れたライプツィヒ。今節はいくつか変更点が見られた。まずビルドアップ。前節なかなか中央に受け手が作れずサイドに迂回してしまったが、この試合で2ボランチに入ったハイダラとアダムスは真ん中からあまり動きすぎず、時にはCBの間に持ってボールを保持。さらに久しぶりにスタメンに入ったソボスライがビルドアップ時には内側、フォルスベリの横に顔を見せることで受け手を増員。サイドを回るだけのビルドアップにならず、内側を使うことができるようになっていた。またビルドアップがうまくいった要因として、シュトゥットガルトが前から来てくれたというのも大きい。シュトゥットガルトはある程度パスコースをサイドに誘導しつつ、真ん中に入ったときには遠藤で刈り取るという守備の形が基本形。そんなシュトゥットガルトの守備に対して、ライプツィヒはキーパーも使いながらあえて自陣におびき寄せてたように思う。そうすることで遠藤周辺のスペースを大きく広げ、そこにフォルスベリとソボスライが入り、パスを受ける。遠藤の相方であるクレメントが前に出やすいというのもあったと思うが、この試合の遠藤は広大なスペースを一人でみるタスクを背負わされていた。フォルスベリやソボスライにボールが入った後のライプツィヒはシンプルに素早く。ボックス外からでも積極的にシュートを放っていく。そうしてソボスライのスーパーミドルが決まる。

 ライプツィヒがゴール前をシンプルにすぐにシュートまで持ち込んだのは、攻撃面でより守備面での効果が大きかった。ライプツィヒは相手ボールになるとすぐにプレスを発動。4222のような形で中央を塞ぎながらサイドに誘導すると、周囲のパスコースを消す。特に遠藤とクレメントの中盤に入るボールはシビアに奪いに行き、遠藤は守備でも攻撃でもだいぶ狙われていたように思う。また、ビルドアップが上手くいっていないからといって、前線のフェルスターやクリモヴィッツが降りてくると、CBはついてくるし、前線のプレスバックは降りてきてくれたおかげで距離が短くなり、すぐに来るしと結果的に挟まれ取られてしまっていた。こういう時は前線で動かずに収めてくれる選手がいれば変わっただろうが、エル・ガディウィは治められず。オルバンとシマカンが素晴らしかった。

 シュトゥットガルトのようなある程度引き込んでから、ショートカウンターやロングカウンターを決めようとするチームにおいて、先制され追いかけるというのは難しい。また前に出ると、開いた中盤のスペースを使われてしまうし、かといって後ろに引き込んでも結局相手がシュートを打ってくれないと、自分たちの攻撃の機会が巡ってこないからだ。ということでシュトゥットガルトは後半4バックに変更。トップ下を作ることで前線のキープをサポートできないかという期待の一手だった。

 しかしその期待を後半のキックオフからのプレーで砕くライプツィヒ。3回のレイオフでゴールしてしまうというセットプレーのようなキックオフだった。その後もソボスライのキックにまた沈み、さらに待望のA・シウバにもゴールをつけられ、ストロングポイントを消しながららしさを出せたライプツィヒとゲーム作りで主導権を握られてしまったシュトゥットガルトは対照的な結果となった。

 

 

フランクフルト 0-0 アウクスブルク

主審:ハウム・オスメルス

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対策、修正も最後まで辿りつかず

 フランクフルトはメンバーとフォーメーションを大きく変更。3バックから4バックにすることで外側の枚数を増加。アウクスブルクの攻め手である両SHに明確な相手をぶつけるのと、フランクフルトの攻撃の最終目標であるコスティッチを攻撃に専念できる形に。また新加入のハウゲを先発に。鎌田をベンチスタートとしたところを見ると、試したいということと、攻撃のアクセント役として期待しているということか。

 さて、アウクスブルクのサッカーをまじまじと見るのは前節から2回目。しかも前節はホッフェンハイムにボールは持たれるけど、ホッフェンハイムがなんか変なことしとる、結局待ってたらボールきたけど攻めれん、というフワフワな立ち上がりだったので、前線から積極的にボールを奪いに来たこの試合はしっかりと準備したものが実現できたように見えた。特にコスティッチに対してはハーンが厳しくマンツーマン気味の守備。ハーンがそのままついて行って5バック気味になる瞬間もあったので、フォーメーションを崩してでも警戒すべきというルールだったということだろう。

 アウクスブルクはボールが奪えたらやはりサイドの裏にロングボール。これが攻撃として成立するのは、SHが走るのを厭わず追い続けられるのと、トップが柔軟にサイドに流れるからで、じゃあサイドに出した後はというとボランチや逆サイドのSHまでボックス内に入ってくる。フランクフルトもボールを奪われればすぐ奪い返しに行く姿勢は見せてたものの、アウクスブルクが結局は上述のように外→外でも全然構わないというチームなのでプレスに苦労するような素振りをしてなかったのが面白かった。

 フランクフルトの攻撃はというと、アウクスブルグのプレスに対してはフルスティッチや、ソウがDFラインまで降りてボール保持を安定させ、その降りたところにハウゲが顔を出し前進。アウクスブルクは撤退守備となる。特にフルスティッチが右サイドに降りる形が多かったかな。コスティッチを押し上げようという意図だろうけど。さらにハウゲが逆サイドに顔を出すことでアウクスブルクが左右に振られてるのは効いていると感じた。ただやっぱり最後のクオリティが足らず。アウクスブルクの守備が撤退しても運動量多く、カバーを怠らないので、フランクフルトはどこかで枚数が足らないように見えてくる。最後の曲面に顔を出すところまで求められ投入された鎌田も決定期はあったものの決められず。

 アウクスブルクも単純に放り込んでもエンディカに弾き返されるだけだわ!となってカリジューリを投入。走力は落ちるもののサイドから真ん中にボールが入るようになったことで、いったんフランクフルトが真ん中に収縮。さらにサイドに振ることでフランクフルトは間に合わなくなり、クロスに余裕が出て押し込めたがこちらも決まらず。どちらも対策、修正したもののゴールまではたどり着かず、勝ち点を分け合った。

 

 

フライブルク 2-1 ドルトムント

フライブルク:グリフォ6'、サライ53'

ドルトムントカイテル 59'(OG)

主審:ロベルト・シュレーダー

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そのエクスキューズ、使える?

 この試合、ローゼ監督にはいろいろエクスキューズがあっただろう。補強が終わってない。EUROの影響で合流が遅れている選手がいる。けが人が多い。コンディションが上がってない。ミッドウィークにバイエルンと試合をした。試合中でけが人が出てしまい後退枠を一枚使ってしまった。スーパーなFKが決まってしまった。(グリフォのFKは本当に素晴らしかった。)アウェイでやりづらかった。等々。結果だけ見ればこれらのエクスキューズも使えるかもしれない。しかし内容を見た時にエクスキューズは本当に使えるだろうか。

 ドルトムントは前節からマレンがトップに入ったものの大きなコンセプトは変わらず。前からプレスを変えて奪ったら中央をすぐ攻める。である。そしてすぐ攻めれなかったら?に対しての回答はアザールが開いて、4231気味になるというのが次の手であった。対するフライブルクは前節の3バックから4バックに変更。外側はある程度自由にやらして中央を守ろうという対ドルトムント用のコンセプト。この時点でドルトムントは幅も奥行きも使おうとしたフランクフルト戦とは戦い方を変える必要がある。

 しかし、試合が始まってみると前節と同じように中央をこじ開けようとする。また前節に比べ、マレンもあまり開かず、結果ドルトムントの攻撃はぼPAの幅に終始。結果的にアウクスブルクの選手が8人集まるところをドリブルで抜いてかないと決定機にならない状況に。ベリンガムやレイナが抜ける場面は見れたものの、シュートは決まらず。本来一番シュートを打って欲しいハーランドには味方が密集しすぎてパスコースが作れない。

 またこういう展開の時にカウンターをくらい、それをファウルで止めてしまうというのは非常に良くない。PAの近くでファウルするくらいならそのまま打たせてしまった方がまだ確率は低いんじゃないかとも思う。もちろんクリーンに奪えるならそれに越したことはないが。パスラックは先制される前のファウルで完全に味方からの信頼を失ったように見えた。その後、パスラックが幅をとっててもパスがでなかったもの。まあ出てもそこまで効果的なプレーはできなかったが。

ゲレイロがシュルツに代わって出てきて若干は距離感が修正されたように見えた。マレンがサイドに近づいてきて真ん中にスペースが出来たし、適切な距離感が取れ始めたように思う。しかし、結局マレンもゲレイロも中に進路をとってしまう選手。ベリンガムが長い距離を走ってボックスの脇(ポケット)を取る以外、他にスペースに出ようという選手はほとんどいなかった。フライブルクからすると背走する事なくずっと前向きに守備できるのは非常に楽だ。カウンターにも繋げやすい。そうして取ったのが2点目である。

結果的に2-1での敗戦。ドルトムントは2戦目にして黒星をつけることになった。果たして上に挙げたエクスキューズは使えるのだろうか。このような負け方が今後ないことを願いたい。

 

 

ヘルタ・ベルリン 1-2 ヴォルフスブルク

ヘルタ・ベルリン:ルケバキオ 60'(P)

ヴォルフスブルク:バク 73'、ヌメチャ 88'

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サイドの突破のその前

前半は何かターン制のゲームを見ているようだった。というのもトランジッション・カウンターの機会がファウルによって大体止められていたから。開幕戦はなぜかアンカーの位置で使われたボアテングだったが、この試合はゼルケの近くを回るという役割で先発。(本当にボアテングのアンカーは何だったんだろうか)ヘルタがボールを持つと、前線に残っているゼルケかボアテングにロングボール、大体そこでファウルになるというのが前半のヘルタの前進の方法であった。が、前進したと言ってもそこから効果的な攻撃は見つからず。ルケバキオの突破待ちだったように思う。

対して、ヴォルフスブルクもボールを奪ってもすぐに押し上げることはせず、SBも最初は低い位置からこのフォーメーションの形の通りにボールを回していく。スイッチが入るのはSHに縦パスが入り前を向けたタイミング。このスイッチとともにSBが猛烈に駆け上がりサイドから崩していくというのがヴォルフスブルクの前半。しかし後ろ重めで始めているので中の枚数は足らず。ドリブルで突破するかがゴールまで行けるかどうかに直結していた。0-0のまま前半終了間際にボアテングが交代し、後半へ。(怪我でもないっぽいし本当になんなんだろうか)

 後半に入るとヘルタペース。全員のアスリートレベルの高さがファウルで試合が止まれなくなったことにより活かされ、きれいな形ではないかもしれないが、ゴリゴリとヴォルフスブルク陣内での時間を増やしていく。その中で輝いたのはルケバキオ。サイドから一人でスペースを謳歌しPKゲット。先制する。

トランジッションの機会が増えて得をしたのはヴォルフスブルクも。SH達にスペースが与えられるように。結果ヘルタのFKからカウンターでバクが一閃。同点とする。さらにヴォルフスブルクは後半からビルドアップを整理。ボランチが縦関係になることでボール保持を安定化しつつ、SBを押し上げる。後ろで一枚フリーの状況を作っておいて、対角のパスで一気にサイドへ。そこからSBとSHで前半より厚くなった攻撃でゴールを狙う。結果的にはそれで得たスローインからロングスローで逆転弾。サイドの使い方でより多彩さを見せたヴォルフスブルクが勝ち点3を得た。

 

 

ホッフェンハイム 2-2 ウニオン・ベルリン

ホッフェンハイム:アクポグマ 14' 、ラーセン 30'

ウニオン・ベルリン:ギーセルマン 10'、アウォニィ 47'

主審:ザシャ・シュテーゲマン

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ロマン派vs現実派

今季、と言ってもまだ第2節だが、一番ロマンのあるサッカーをしているのはホッフェンハイムではないかと思う。クラマリッチを完全にフリーマンとして、クラマリッチの場所によって、人が入れ替わりポジションを入れ替えながら、少ないタッチ数でパスを回しゴールに迫っていく。クラマリッチはとにかくピッチのどこでも顔を出す。なかなか今時ここまで動く人も珍しい。動いたあとのスペースが守備時に狙われてしまうリスクが大きく、攻撃のメリットと釣り合わないからだ。だからロマン派。また5レーンの使い分けも強く意識されており、CB2人、ラウム、ルディ、スティラーが3-2の形でビルドアップ隊、ラーセン、バウムガルトナーがワイドレーン、クラマリッチとダブールがセンターと左のハーフレーンを使いつつビルドアップ隊との繋ぎ役となる。ということで残りのアクポグマは右のハーフレーン役ということでホッフェンハイムボールになった時にするすると上がっていって、ライン間に立つ。このシステムがバッチリハマったのが1点目。クラマリッチが下がって受け、ワイドを使い、中に入っていたアクポグマがヘッドで沈めた。また2点目はビルドアップ隊が後方で優位を作ったところから一気に斜めに走ったラーセンが決める。これはラーセンが斜めに走ってボールがあった時点で勝負あり。完璧にウニオンの守備は降りていくクラマリッチやダブールによって陣形を崩されていた。

と、ホッフェンハイムがロマン派ならばウニオンは現実主義派と言えるだろう。532で構えるブロックはただ待ち構えるだけでなく、3センターも降りていく相手に対してタイトに付いていく。それでも空いたスペースを使われないのはこのウニオンの3センターが走り合いで負けないから。スペースを埋める速度が速い。原口には確かにうってつけのポジションだなと。

攻撃に関してはフィジカルが強く収められるアウォニィと降りても仕事ができるクルーゼの相性が抜群。押し込んでWBが上がってきたところを使い、逆サイドのWGが沈めた1点目と2人だけで取った2点目は、どちらもシンプルながらも強さのある良い攻撃であった。

ただ、両者ともに後半のガス欠不足が否めなかった。ホッフェンハイムは足が止まるとウニオンの守備に捕まりボールが停滞。さらにクラマリッチはウニオンのCBが必ず一人マンマーク。4バックになってもいいからクラマリッチを捕まえるという気概が感じられた。しかし、ウニオンもそこから反撃する体力はなく。2-2の引き分けとなった。

 

 

レバークーゼン 4-0 ボルシアMG

レバークーゼン:バッカー3'、シック8'、ディアビ55'、アミリ87'

主審:デニス・アイテキン

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中央でソリッドからワイドに速くで快勝

上位陣(になるであろう)のチームの対戦。試合はいきなり動くことに。左SBのバッカーが放ったシュートがポスト→反応できなかったゾマー→ゴールとなる。バッカーの思い切りの良いシュートはギリギリのコースで名手ゾマーも反応できなかった。(シックが触るかもと思ったかもしれない)

その後もレバークーゼンの最終ラインからの縦パスが目立つ展開に。前から奪いたいボルシアMGの裏をかくように、中盤で待ち受けるデミルバイやサイドで待つパウリーニョに一気に飛ばしたパス。そのパスが通ってしまうとボルシアMGは最終ラインぐらいしか残ってないので、レバークーゼンの速攻に晒されてしまう。1点目の5分後に取った得点はその縦パスが通ったところから、ディアビが一枚剥がしシックが仕上げ。開始8分で2点差とする。

追いすがりたいボルシアMGだがレバークーゼンの守備を崩すのに苦戦。中央でキープできるテュラムが怪我で交代してしまった中で、PAの幅でソリッドに守るレバークーゼンに対しサイドからのドリブル突破によって得たPKは決めたいところだった。

後半になっても構図は変わらず。前半のうちに怪我で交代回数を2回使ってしまったボルシアMGは、さらに後半にも怪我で交代のタイミングを決められてしまうという不運が重なり反撃の気力がなくなってしまう。そんなボルシアMGを他所にガンガン速攻を仕掛けていくレバークーゼンは2点追加し快勝。ホーム開幕戦で観客を楽しませることができた。

 

 

ボーフム 2-0 マインツ

ボーフム:ホルトマン 21'、ポルター56'

主審:パトリック・イトリッヒ

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これがボーフムの戦い方

前節いきなり10人になってしまい、ほとんど防戦となってしまったボーフム。昇格組だし11人で戦うサッカーは初めて見ることになった。攻撃に関しては最終ライン+キーパーでボールを安定させつつ、機会を見て前線に縦パスというのが基本的なルールらしい。縦パスの目標とするのはトップのポルター。190cmの体格を生かしてキープできるタイプの選手だ。前線に縦パスが入ったら狙うのはサイドからの攻撃。特にファイナルサードでの崩しはサイドの選手のドリブルに任せている場面が多かった。1点目はサイドで受けたホルトマンが内側へカットイン。そのまま5人くらい抜いてゴールにするというスーパーなプレーを見せた。

 守備に関してはあまり深追いはせずに待ち受ける。先制したということもあるかもしれない。これで苦労するのはマインツ。前節はライプツィヒに対して深く待ち受けて、前線のキープ力と前線の走力でカウンターを成立させていたが、この試合でボールを持たされると縦パスを入れるのに苦労。CBがボールを持つもののなかなか縦パスの入れどころを見つけられない。

そうしてグダついているところでボールを失い、ボーフムはキーパーからサイドに展開しそこからのクロスをあっさりと上げさせ、ポルターが競り合いに勝ち2点目。その後マインツは4バックにして前がかりになるものの、やっぱりビルドアップで苦戦。外側から放り込んでなんとかするというのが唯一の選択肢になっていた。が、ボーフムからしてもわかりやすい放り込みに苦戦はしない。

得点のイメージが最後まで作れなかったマインツに対し、自分たちのサッカーをお披露目できたボーフムが2-0の快勝となった。

 

 

グロイター・フュルト 1-1 ビーレフェルト

グロイター・フュルト:フルゴタ50'(P)

ビーレフェルト:クロス45'

主審:ダニエル・シュラーガー

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どうやって優位を作ろうか

お互い4312の形でスタート。ということで明確にマークマンができがっぷり噛み合う構図になる。つまり人が動いて3対2のような場面を作るのか、1対1で勝負させるのかなど、どこで優位性を作るのかがポイントになる。

ビーレフェルトはこの噛み合う形をそのままに前線からプレスをかけ、奪ってすぐ攻撃を仕掛けるのが基本。相手に引かれてると、あえて前線のクロスにロングボールで当て、それが自分たちのボールになろうがなるまいがこぼれ球を狙って奪いに行き、ショートカウンターに持っていく。つまりボールがこぼれた後の3センターやサイドバックの押し上げの速さで優位性を作ろうという算段である。前半からこれを繰り返した結果、終了間際に得点。サイドからアーリー気味のクロスをクロスが押し込んだ。(ややこしくなってしまった。)

 一方グロイター・フュルトはボールを比較的大事に持っていく。ビーレフェルトのプレス対策に、アンカーのサルペイがCB間に落ち、数的優位を作ってフリーの選手を作る。さらに2トップのフルゴタとアビアマもサイドに流れる場面が多く、最終ラインのフリーの選手からサイドにボールを送り、サイドの数的優位からゴールに迫ろうという算段。PKのきっかけとなった場面は左サイドで数的優位を作り最終ラインを突破。クロスからのこぼれ球を押し込んだところでハンドになりPKとなった。

 このような試合展開の中で退場者が出てしまうと一方的な展開になってしまう。遅延行為でカードを一枚もらったシェプフの退場はいただけないだろう。その後の20分余りはグロイター・フュルトの時間に。ただ、シュートが枠内になかなか飛ばず、勝ち点1を獲得するにとどまった。

 

 

バイエルン 3-2 ケルン

バイエルンレヴァンドフスキ 50'、ニャブリ 59'、71'

ケルン:モデスト 60' 、ウート 62'

主審:マーティン・ペイテルセン

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動きは悪いが終わってみれば

 バイエルン、なかなか体が重そうだなというのが序盤の印象である。ボールを奪っても動き出しが少なく、ボールを持っている選手が孤立してしまう。ミッドウィークの試合の影響も少なからずあるだろう。

 序盤はケルンの方が走れており、ボールに対して収縮、サイドに出たら圧縮、ボールを奪ったら開くというのがバイエルンを上回っていた。また、ケルンの攻撃として中盤を省略して一気にモデスト、ウートに当てて前進を図るのだが、これがアバウトなボールでも成功率が高く、よってバイエルンの得意のプレスを無力化し、最終ラインの体制を整えられたというのも前半をゼロで終えれた要因だろう。

 後半になってバイエルンは選手交代でリズムを作る。サネに代わって入ったミュージアラが自分から動き、ボールを動かしていくことでバイエルン全体のリズムが良化。最後はミュージアラ自身が深い位置を取りレヴァンドフスキに折り返して先制。バイエルンのテンポが速くなったことによって、ケルンの収縮が間に合わなくなっていく。結果サイドが開くようになり、ミュラーが開いた位置からクロスを上げ、ニャブリが押し込んで2点目。

ここからまだ試合は動く。2点目を取られた後のキックオフからワンツーでヘクトルが抜け出すと、クロスにモデストがドンピシャで合わせ1点返す。さらに1分後、エリス・スネリが降りてきて中央でボールを受けると、開いたサイドのスペースにエヒジブエが抜け出しボールを受ける。そこから早いタイミングで出されたクロスにウートが合わせ同点に。2分間であっという間に同点にするという普段バイエルン自身がやるような攻撃を喰らってしまうあたり、集中力が持続してない感じ。

 ただ、一瞬の力の入れ具合がバイエルンはうまい。トリッソを入れ、またボールと人の動きをよくすると、ズーレが相手スペースに持ち上がりデイビスのクロスに持っていく。そのクロスのこぼれ球をニャブリが叩き込み勝ち越し。最後の時間はケルンにボールをある程度持たせつつスローダウン。一度脅かされたバイエルンだったが、終わってみれば3点取っての勝利となった。

 

 

終わり!!もう第3節始まっとるやんけ!!!!

それでは。

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