yoruの記録

雑記ブログに見せかけてほとんどサッカー(Liverpool,Dortmund)の話。

Look Back Bundesliga 21/22 〜Match Week 3〜

こんばんは、yoruです。

書いてくぜ!!

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ドルトムント 3-2 ホッフェンハイム

ドルトムント:レイナ 49' 、ベリンガム 69'、ハーランド 90+1'

ホッフェンハイム:バウムガルトナー 61'、ダブール 90'

主審:フェリックス・ツバイアー

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yoru-li.hatenablog.jp

改善は見られたが、継続できるか。

 試合の概要を簡単に書くとすれば、対ドルトムントを意識して本来の策ではなく中央密集の策を取ってきたホッフェンハイムに対して、人を入れ替え、幅を使うことを意識して広く速く攻めるようになったドルトムントが先制。その後ホッフェンハイムもいつも通りの策に戻し追いつくも、攻勢を強めた結果対策していたはずのドルトムントのカウンターに沈んでしまう。といったところだろう。

 ドルトムントからすれば相手のジャンケンの手に対して後出しのような形で手を出していき勝利を収めた試合だ。前節のフライブルク戦では相手の手に対して、ずっと同じ手を出し続けて無理やり勝とうとしたが勝てずという結果だったが、それからは手を試合中に変えるようになったのは改善とみていい。

 ただ懸念点としては、この手を変えられるようになったというのが、人が変わった事による対処療法的なのものなのではないかということだ。本レビューでも最後にちょこっと書いたが、このチームはまだ人の変更によって出す手が変わるという部分が多いと思う。ゲレイロが入って幅を取れるようになったあたり属人性が高く、けが人が出てしまい、思うようなメンバーを揃えられなくなった時にどうなるか心配である。CLが始まってくれば試合数は増えけが人が増えるだろうし、そこまで怪我耐性が強い選手が揃っているわけでもない。その選手のマネジメントと戦術の両立という部分でローゼがどうするのか見ていきたい。

 

と書いていたら案の定代表戦でけが人が続出。次のレバークーゼン戦は上位対決で負けられない戦いとなるが、相手の策を受け止め手を変え勝つことができるのか見ものである。

 

 

シュトゥットガルト 2-3 フライブルク

シュトゥットガルト:マブロパノス 45'、アル・ガディウィ 45+2'

フライブルクチョン・ウヨン 3'、9'、へーラー 28'

主審:フランク・ウィレンボルグ

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色を出せば染められる

 試合開始から自分たちの色を出したのはフライブルク。ボールを持てるCBのシュロッターベックとラインハートを中心に後方で繋ぎながら、シュトゥットガルトのプレスを自陣まで引き込み、シュトゥットガルトのボールハンターである遠藤の周りのスペースを広げると縦パスを差し込み、サイドに展開。遠藤が追いつかないエリアまでボールを運ぶことに成功。相手陣内に入った後はサイドから手数をかけず中央にクロスが狙い。ボールを運べるグリフォとオーバーラップを仕掛けるギュンターの2人でシュトゥットガルトの3バックを引き出すと、手薄になった中央にクロスを上げる。先制点はその手薄になった中央に3人のフライブルクの選手が待ち、決めたのはチョンウヨン。前に釣られ出ていた遠藤は間に合わなかった。

 その後も後ろ目に重心を持ちながらシュトゥットガルトを引き出し、間延びしたところで縦パス。サイドからのクロスでチャンスを作る。そうして得たコーナーキックからまたしてもチョンウヨン。キーパーが弾いたボールをダイレクトボレーで見事に沈めて見せた。開始10分で2点差をつける。

またクロスの後のシュトゥットガルトのカウンターを封じたのはシュロッターベック。対人で負けることなくカウンターの芽を摘んでいくプレーは代表選出も納得の出来。さらに28分にも最終ラインから右のサライに一本で展開すると、あっさりクロスを上げられ、こちらも見事なヘディングで得点。

最終ラインでボールを持たれ、プレスを吊り出されると全体が間延びし遠藤でボールが取れなくなる。そこからサイドに展開され失点。カウンターは前線でキープできないというのは前節のライプツィヒ戦と同じような状況だと見える。前線のプレスが出て行き過ぎなのか、最終ラインがラインを上げられないのかどちらなのかはもう少し見てみないとだが、守備時に歪なバランスとなっているのは事実だ。

 さて、前半のうちに3点取ると流石にフライブルクの勢いは減少。特にSBのオーバーラップが減り、前線の突破頼りになり徐々にシュトゥットガルトがボールを持つ時間が増えていく。4-4-2で構えるフライブルクに対して最終ラインが3枚のシュトゥットガルトは比較的楽に前進。相手陣内に押し込むことに。シュトゥットガルトの攻撃は前線のターゲットマンとなるアル・ガディウィの周りにクリモヴィッツとフェルスターが比較的自由に動き、相手を中央に密集させた上で大外に張るマッシモ、ソサのWBを使うか、クリモヴィッツ、フェルスター、遠藤、クレメントの4人が上下左右縦横無尽に動くことでマークを外し、ボックス内に進入していくというのが主なプランである。押し込み始めた30分すぎから遠藤がボックス内に侵入しシュートという場面が見られたり、攻撃の良い傾向が増加。前半終了間際の先制点は遠藤に加え、CBのマブロパノスがボックス内に侵入していくことで得られた得点。さすがにCBまで飛び込んでこられるとフライブルクは対応できない。さらに2分後には遠藤が右サイドまで流れクロス。アル・ガディウィが沈めてみせ、ストライカーらしい働きを見せた。

 ここまで自分たちの色を出せば得点が重ねられるという前半だったが、後半はお互いに相手の色を出させないような戦略に。フライブルクは5バックにし飛び込んでくるシュトゥットガルトの選手に人数で対応。シュトゥットガルトは前半ほどフリーマンを作れなくなる。一方、シュトゥットガルトも前線からのプレスが修正。前半ほど前から行かなくなりミドルゾーンで待ち構えることで中盤でボールを奪えるように。結果、後半はブロックを崩そうとするシュトゥットガルトと凌ぐフライブルクという構図になり、凌ぎ切ったフライブルクに軍配。3試合負けなしとなった。

 

 

マインツ 3-0 グロイター・ヒュルト

マインツ:ルコキ 15'、サライ 18'、シュテーガー 90+2'

主審:トビアスライヒェル

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自分たちのステージに持ち込めるストライカ

 前節は昇格組のボーフムに先制された後引かれ、慣れないブロックを崩すという作業に苦労し敗戦となったマインツ。2戦連続の昇格組相手であり、先制点をとって落ち着いて自分たちの展開に持っていくのが理想である。ということで開始すぐから積極的に前線へプレスをかけ、ボールを奪おうとする姿勢を見せる。グロイターヒュルトも前に蹴っちゃえというよりは丁寧につないでいきたいチームなのでサイドに人を集めながらプレスを躱そうとする。グロイターヒュルトは前線のフルゴタとアビアマまでサイドに流れても問題ないのが強みだ。中央を無理やりというよりはサイドにマインツを集めておいてWBが出遅れたところで逆サイドに展開。流れたフルゴタとCMの個人で突破というのが攻め筋となった。ここで先制できていれば大きく試合は変わったかもしれない。

一方マインツは前線でボールを奪っても、最終ラインから繋ぐ時でもターゲットになれるサライを中心に、2トップとWBでシンプルに攻める。サライがフィジカルもありながらボールタッチも上手いので、ごちゃごちゃっとなってもゴリゴリ前進。待望の先制点は14分に。後方からのロングボールをサライが収めて前進。最後は上がってきたWBのルコキが2回のシュートで押し込んだ。

先制点が入ると一気に自分たちのステージとなるマインツ。プレスはある程度弱め、グロイターヒュルトを引き込むとカウンターが炸裂。ヴィドマーからのクロスをサライが見事に決め2点差とする。

後半になってもサライのキープ力を元にセットプレーからチャンスを作るマインツに対してなんとか凌ぐグロイターヒュルトだが反撃には至らず。攻撃は押し込めはするものの、サイドで一人剥がせるアタッカーがいればなと思うシーンがしばしば。最後にダメ押しの得点を決め、ストライカーを中心に自分たちの試合に持ち込んだマインツが快勝とした。

 

 

ケルン 2-1 ボーフム

ケルン:シャウブ 82'、レンペール 90+1'

ボーフム:ツォラー 90+4'

主審:ベンヤミン・コルトゥス

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もう少しアバウト/丁寧でもいいのでは?
立ち上がりからのんびりとした展開。それはボーフムがわかりやすく撤退を選んできたからだ。プレスも特になし。自陣に4-1-4-1の形で構える。ということでケルンは2CBがボールの配給役として、SBは高い位置を取り幅取り役に。中央はダイヤモンドのような形でボーフムのアンカーの周りに入れ替わり顔を見せる。

立ち上がりこそシンプルにSBの裏抜けからチャンスを作っていたものの、時間が経つにつれマインツは丁寧な崩しに執着するように見えた。ボーフムのディフェンスが中央に固まりながらも一度中央に縦パスを入れようとし、そこからサイドに展開。さらにハーフレーンから抜け出す選手を使いマイナスにクロス。そこまで手数をかけると流石にボーフムもゴール前に選手が密集し、シュートが阻まれるようになってしまう。前節のバイエルン戦ではもう少しアバウトかつシンプルにサイドを使って、アーリークロスにモデストとウートのフィジカルで勝負という戦術が効いていたのだが、昇格組の相手に引かれると徹底的に崩そうとなってしまうのだろうか。

 後半になると若干その傾向が改善。ロングボールが増え、アバウトだが期待感のありそうな場面が増えていく。そうして先制したのは82分のこと。ボーフムのボールを中盤で引っ掛けそのままサイドに運ぶと早いタイミングでGKの前にアーリークロス。ボックス内に4人がいる中、GKの前に飛び込んだのはシャウブ。右足で合わせようやく先制点をゲットする。さらに90分にもCBからロングボールで左サイドのオストラックにボールが行くと、また同じようなタイミングでGKの前にクロス。これをレンペールが決め試合を決定的に。

 さて、ここまでボーフムのことに触れていなかったが、このチームのチャンスの作り方はトップのポルターにボールが収まり、WGの二人がほとんど単騎で突っ込んでいくというやり方だ。だがあまりに試行回数が少ない、もしくはもう少しいい状況でサイドに展開しないとちょっと厳しい。浅野がこのチームで安定して出場するというのはちょっと難しそうだなと思えてしまった。最後にサイドを崩し一点返すも時間が足らず。ケルンが2-1で勝利となった。

 

 

 

ビーレフェルト 1-1 フランクフルト

ビーレフェルト:ヴィマー 86'

フランクフルト:ハウゲ 22'

主審:バスティアン・ダンケルト

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もう一手が出ず、初勝利はお預け

 なかなか思うような試合ができないフランクフルトはビーレフェルト戦。この試合前に攻撃のメインウェポンであったコスティッチがクラブと一悶着があり、ベンチ外に。コスティッチのクロスがない状況でどのように攻撃を仕上げるのかが注目された試合だろう。4-4-2で守るビールフェルト相手にフランフルトはフルスティッチがCBの間に降りて組み立てに参加。ボールを安定させつつ縦パスの機械を伺う。縦パスを受けるのは鎌田のお仕事。主にボランチの脇に顔を出しサイドに振っていく。しかし序盤は鎌田の先が曖昧に。なかなか動き出す選手がおらず、うまくゴール前まで運べない。ビーレフェルトのブロックの外側でボールが回るようになり、ボレは孤立してしまっていた。こんな時にコスティッチがいればな、とコスティッチの幻影が見えた瞬間だろう。代わりに入ったリンドストロムは幅を取るよりかは前線に抜けていく動きが多く、ロングボールが増え攻撃が単発に。そんな状況を打開したのは左SBのレンツ。外側に進むのではなく、内側に進路を取りワンツーでブロックの内側に侵入。鎌田がようやく受けたいポジションでボールをもらいタメを作りながら右SBのドゥルムへ。折り返しをハウゲが沈め先制する。

 さて、ビーレフェルトはこの試合いつもの4-3-1-2ではなく、4-4-2でスタート。4-3-1-2で始めても結局ブロック組んだら4-4-2になるんだから、じゃあもういっそ4-4-2で始めてしまえっていう魂胆らしく、ボールを奪っても4-4-2でそのまま早く攻めるというのがプラン。4-3-1-2で始めるよりポジション移動の隙が少ないのと引き換えに、攻撃も単発気味になってしまうが、結局フランクフルトにボールは持たれてしまうので、ならソリッドに守りつつボールを持ったらサイドに逃げつつ、スローインやコーナーゲット出来たらいいねという考えなんだろう。これからも上位相手にはこれがスタンダードになるのかもしれない。いつもはトップ下で起用されている奥川もサイドではフィジカルで潰されてしまうことが少なく、攻撃のキーマンとして成立。たまに内側に入ってくる動きもアクセントとして効いていた。

 先制はできたものの、攻撃は内側に酔ってしまう傾向が出てきたフランクフルトはビーレフェルトのブロックが崩せず。時間が進むにつれビーレフェルトのカウンターが増えていく。そのカウンターが結実したのが86分。フランクフルトのセットプレーをオルテガがキャッチすると、素早く始めて6人ほどがフランクフルト陣内へ。最後見事にシュートを決めたのはブンデスリーガデビュー戦であったヴィマー。交代選手が結果を出したビーレフェルトに対し、一手が出なかったフランクフルトは初勝利がお預けとなった。

 

 

アウクスブルク 1-4 レバークーゼン

アウクスブルク:ニーダーレヒナー 30'

レヴァークーゼン:イアーゴー 3'(OG)、ニーダーレヒナー 14'(OG)、シック 75'、ヴィルツ 81'

主審:ベンジャミン・ブランド

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良いスパイラルに入り快勝

わかりやすいんだけど強いよなっていう攻撃をしているのがここまでのレバークーゼンの印象である。CBの二人は対人が強く前を向かせないのが上手いし、両サイドバックは内側でも外側でも運動量があり走ってこれるタイプ。ボランチ、トップ下はボールスキルが高く想像力豊か。ウィングの二人は突破力に優れ、CFは裏抜けも背負うのも動き続けられる。こんなメンバーが揃ったらそりゃ強い。戦術自体はCBからボランチが顔を出しつつ、サイドに配球。ウィングとSB、トップ下の3人で三角形を作り旋回しながらゴールに迫る。というシンプルなものだが、シンプルだからこそ選手の良さがダイレクトに出ており、結果も出ている。

 この試合も開始直後からサイドを攻略しゴールに迫り、運もあったオウンゴールで先制。試合を一気に楽にすると、その後も両サイドのパウリーニョディアビからゴールに迫っていく。先制できると思い切った攻撃ができるようになり、さらに得点を狙っていけるといういいスパイラルに入れる。その後もコーナーキックからまたオウンゴールではあるが追加点。早い時間に2得点できたことでだいぶ守備も楽に。SBが控えめになることで、アウクスブルクの強みであるサイドからのクロスを警戒。アウクスブルクが狙った攻撃はだいたい防ぐことができてたように思う。(バッカーは痛恨のミスだったが。)

 後半に入り、アウクスブルクが少しボール保持の毛色を出すと、プレスも少し撤退。攻撃を受け止めてからカウンター狙いに。結果生まれたシックとヴィルツの得点は狙い通りと言っていいだろう。

一つ気になるのは後ろ向きになる守備に対応のところ。ディアビパウリーニョも戻ってきてはくれるのだが、守備に少し不安がある。前向きのプレスはいいが、押し込まれたときの対応が懸念点か。

ただ、終わってみれば前節同様4点取っての大勝。勢い十分でドルトムント戦に挑む。

 

 

 

バイエルン 5-0 ヘルタ

バイエルンミュラー 6'、レヴァンドフスキ 35'、70'、84'、ミュージアラ 49'

主審:スヴェン・ヤブロンスキ

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徐々にナーゲルスマン浸透。

 今季のバイエルンの特徴として一つ挙げるなら、デイビスをより生かそうというチームになったというところを挙げる。デイビスが出てきた当初はもう少し飛び道具的というか、ドリブルがめちゃくちゃ上手く早いSBという枠だったと思うが(それでも驚異的だったが)今季はデイビスのその能力を最大限活かすために、チーム全体でポジションを調整したり、デイビス自身も内側でプレーする意識があるなど変化が確実に起こっている。具体的には、攻撃時にはズーレ、ウパメカノ、スタニシッチの3人で最終ラインを形成。キミッヒが降りてきたりとか、ゴレツカが降りてきたりというのはあまりなく、3バック気味になり、左のWBの位置にデイビス、右のWBの位置にニャブリが降りてきて一時的に3-4-3のような形に変形。これが4-4-2で守る相手に刺さる。

先制点はまさにこの形から。ニャブリが右でボールを奪うと、左サイドのデイビスへ。デイビスはゴールに向かいながらラストパス。レヴァンドフスキがスルーして背後のミュラーが決めた。ニャブリが降りることでヘルタの守備が左により、そこから逆サイドに展開されると、スライドが間に合わない。さらに最終ラインに運ばれると4-3の数的不利となっておりゴールにつながるという仕組みだ。

 カウンターを狙いたいヘルタだがバイエルンが押し込んだときには、右SBのスタニシッチが内側にポジションをとっており、偽SBとして振る舞うことでカウンターの予防対策を敷いているのもニクい。結果、ヘルタのカウンターも直線的にゴールに行くのは難しく、ノイアーの壁を打ち破ることは難しかった。バックパスをすれば当然のようにバイエルンは前線からプレスをかけることもサボらない。

 上記の3バックシステムだけでなく、以前のようなキミッヒやゴレツカが最終ラインに降りる形もあり、その時はミュラーやミュージアラが組み立てに参加し、ニャブリがゴール前に顔を出してくる仕様だ。この多様な形とそれに順応し始めた選手が見られるあたり、ナーゲルスマンサッカーは浸透してきたんだろう。結果としてはレヴァンドフスキハットトリックを含む5-0の完勝。障壁となるチームは現れるのだろうか。

 

 

ウニオン・ベルリン 2-1 ボルシアMG

ウニオン・ベルリン:ギーゼルマン 22'、アウォニィ 41'

ボルシアMG:ホフマン 90+1'

主審:フェリクス・ブリッヒ

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ウニオンが突きつける課題をクリアできるか

ウニオンと対戦するチームはウニオンのブロックを崩せるかという課題と、奪われたときにクルーゼとアウォニィの2トップを抑えられるかという課題が突きつけられる。ウニオンのブロックは5-3-2で構え、2は中央に縦パスが入らないよう真ん中に立ち続け、あとは5-3で守りきる。特に3センターは原口が重用されていることから分かる様に総力で3でスライドしきることが求められており、間に合わないところは5バックから一人できててファウル覚悟で潰す。この5-3のブロックの危機管理能力が素晴らしく良く、引き切るわけでもなく前についていくところはついていき、背後をとられたら全力で戻りブロックを形成。相手は相当崩すのに苦労する。

そしてボルシアMGもその苦労したチームの一つとなった。4バックが広く開き、ホフマン、ヴォルフが内側にとるボルシアMGはなかなかCBから中央に縦パスを通すことができない。ノイハウス、クラマー。シュティンドルは背後からくるウニオンの守備に苦労。前を向くことができない。

また4バックが開いているために奪われた瞬間にはCBとウニオンの2トップが数的同数に。また一撃で仕留めようとするウニオンはWB、3センターの押し上げも速く、先制点は原口がサイドに走り込んだところにボールが合わせられ、原口のクロスに合わせたのはWBのギーゼルマン。プラン通りに見事にカウンターを決めてみせた。

また3センターやWBの押し上げがなくても脅威的な2トップ。ボルシアMGコーナーキックから2人でカウンターを完結。前半のうちに2点取り、内容でも圧倒した。

 後半に入るとボルシアMGは裏へのロングボールとミドルシュートを増加。前半に比べダイレクトに、ウニオンのブロックをあの手この手で打ち破ろうとするが、結果が出たのは終了間際の91分のこと。ウニオンが守りきり勝点3を手にした。

 

 

ヴォルフスブルク 1-0 RBライプツィヒ

ヴォルフスブルク:ルシヨン 52'

主審:トビアス・スティラー

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お互いが作った展開の切れ目に

今節で多分最も注目されたこの一戦は、お互い前線からプレスをかけ即時奪回を狙うチームの対戦となった。プレスを躱されれば一気にゴール前に運ばれてしまう強度の強いプレスなので、プレスが躱されるとファウルで止める場面も多く、プツプツと途切れた展開になった。そうするとなかなかお互いやりたいプレーができず、落ち着かない前半に。特にライプツィヒはその攻守の切れ目を狙いたいチームであるが故に、プレーが途切れてしまうと、なかなか効果的な攻撃は見られず。ソボスライのセットプレーが効果的だったくらい。ヴォルフスブルクもなかなか波状攻撃とはいかず、バクとムバブの右サイドからの単発の攻撃になってしまった。

後半になると若干落ち着く。その中でペースを握ったのはヴォルフスブルク。中央に密集を作るライプツィヒに対してサイドに強みがあるヴォルフスブルクが幅を使いながらライプツィヒ陣内へ。WGとSBの縦関係でフリーの選手を作り、効果的なボールを中央に入れていく。その中でボールを外側から運び、逆サイドに開いていたシュテフェンへ。その間にルシヨンが内側に入ってシュテフェンからのクロスを押し込んで先制。弾き切れなかったグラーチは悔しい失点となった。

 その後はまた前半のような展開に戻る。ヴォルフスブルクが若干プレスが控えめになるも攻守の切れ目はファウル覚悟で止める。ライプツィヒは3バックにして攻勢を強めるが、セットプレーも生かせずそのまま試合終了。荒れ気味の試合展開となったこの試合は、その切れ目に得点したヴォルフスブルクが勝利を収めた。

 

 

終わり!!遅くなってすまんな!!!!

それでは。

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