23/24 ドルトムント シーズンレビュー
さて、久しぶりの執筆。ご無沙汰しております。
CL決勝まで進んでドルトムントの注目度が高いうちにちょっとでもいいから書いておこうと思います。
普段はX (https://x.com/yoru_sitte)でつぶやきながら見ています。良ければそっちも覗いてください。

- 監督&フロント
- 1 Gregor Kobel
- 33 Alexander Meyer
- 4 Nico Schlotterbeck
- 25 Niklas Süle
- 15 Mats Hummels
- 5 Rami Bensebaini
- 22 Ian Maatsen
- 26 Jurlian Ryerson
- 17 Marius Wolf
- 6 Sarih Özcan
- 23 Emre Can
- 20 Marcel Sabitzer
- 8 Felix Nmecha
- 19 Julian Brandt
- 11 Marco Reus
- 7 Giovannni Reyna
- 10 Jadon Sancho
- 27 Karim Adeyemi
- 43 Jamie Bynoe-Gittens
- 21 Donyell Malen
- 16 Julien Duranville
- 14 Niclas Füllkrug
- 9 Sébastien Haller
- 18 Youssoufa Moukoko
- あとがき
監督&フロント
リーグもポカールも目標とは程遠い結果だが、CLが決勝まで行けてしまったので、負けても「サポーター、最高だぜ...これからもよろしくな...」とエモい感じでシーズンを締めた感じが去年と同じ感じでなんともドルトムントらしい。
そもそもCLを決勝まで戦うデプスを持ったスカッドではなく、CLを勝ち進んでいくにつれリーグ戦がそっちのけになるのは仕方ないことではあった。むしろテルジッチが得意なCLにフォーカスして、CLレベルで戦えるのはスタメン+2,3人のスカッドで決勝まで行けたのは素晴らしい成果であった。それで来季のCL権獲得してるし。
怪しい時期もあったがテルジッチをシーズン中に変えることなく、コーチの補強で底上げしたのは個人的に良い判断だったと思う。まずシーズン通してやりきることが大事で、変えるタイミングがあるとすれば監督大移動が起きている今だが、CL決勝まで行った監督と契約を結ばない理由もない。
かつ今のスカッドはドルトムントらしい若いチームかというとむしろ世代交代を進めるべきスカッドで、テルジッチは今の主力の放出に目処が立ってくるまでは居てもらって、次の監督にバトンタッチするのかなと思っている。
1 Gregor Kobel
20試合以上出場の選手でセーブ率は75.4%でブンデス2位、PSxGは+3.8でブンデス2位。そんなカタログスペックの25歳スイス人GKならもっと話題になってもいいはずだが、クリーンシートは7回で25.9%なところとかにコーベルの残念さが表れている。
今季もコーベルのおかげで命を繋いだ試合は数知れず、しかし絶対に止められない1点を食らい、味方が得点せず負けていく。クルトワとの違いである。もうちょっと怒ってもいいと思うのだが、ただ毎年必ず7,8試合は怪我やら風邪をひいて休んでおり、それも大抵バイエルン戦に居なかったりするので面と向かって怒れないのかもしれない。
あとプレミア方面とかから移籍の話題が上がらないのはSBへの逃げる浮き球がそんなに上手くないことも関係していると思っている。
33 Alexander Meyer
そんなKobelが休む7,8試合を務めているマイヤーだが、バイエルン戦にクリーンシートで勝ってみたりするので、一瞬「あれ、普通にマイヤーの方が良くね?」ってなる時間があったのはオモロかった。マインツ戦で現実を見るが。
最近プレミアのクラブでトップレベルの1stGK+ベテラン雰囲気アゲアゲ2ndGKのスカッドが流行っているが、ドルトムントもまさにそれで、マイヤーもドイツ人ニキとしていることに意味がある。
4 Nico Schlotterbeck
スピードもあって、身長もある、左利きでパスも得意。いかにも現代的なDFですという人だが、かといってマンチェスターシティよろしくSBで使ってはいけないことをハンジは教えてくれたのである。
ちゃんとCBとして認識して、CBとして使ってあげれば代表クラスの人で、後ろで時間が持てればファンダイクの様にバシバシ対角フィードを飛ばせるし、チャンネル進入はさせないし、空中戦は強い。
今季出場時間はチームトップ。フンメルスの横でかなり吸収した。でもSBのイメージがついちゃった代表は呼ばれない。来季見返そうな。
25 Niklas Süle
なにかと重要な試合前にズーレの体形が話題になって、ドルトムントは大丈夫なのかというネガキャンが発生していたが、大丈夫です、重要な試合出ないので。
ズーレは守備面より保持面でバリューを出せていないことが問題で、それが守備固めとしては出せるが、スタメンはちょっと厳しいということに繋がっている。
フンメルスやシュロッティのように長短のパスをテンポよく出せるわけでもないので、基本的には開いて運んだり、SBとしてクロスとかドリブルしても、スピードあるのでプレスバックに戻れますという選手だったはず。つまり広いスペースを与えてやった方がいいやつなんだが、ジャンとの相性は悪いのがちょっと不運なところではある。
まあそうだな、やっぱ痩せるか。
15 Mats Hummels
やっぱりフンメルスがNo.1!
やっぱりフンメルスがNo.1!
すごいのよ。CL決勝まで行けたのは80%ぐらいはこの人の力によるところが大きく、アトレティコ戦の2ndlegぐらいからの4試合はずっと日下部先生の簡易領域*1を使ってんのかというぐらい迎撃性能が抜群。自分の半径10mくらいに入ってきた敵を35歳とは思えないスピードで刈っていき、エンバペ、ヴィニシウスを成敗。ラスボスにふさわしい出来だった。
というのは撤退+カウンターを軸に戦えるCLの話で、押し込む時間が長いリーグ戦だと、スピードの無さが結構バレてしまう。まあそれをどうにかしようよとテルジッチと喧嘩したみたいですが。
あとパスは今でもべらぼうに上手い。ドイツトップクラスでしょう。
個人的にはもう一年いてほしいがどうなんでしょうね。
5 Rami Bensebaini
前半戦はスタメンとして、後半戦はAFCON+怪我+マートセンでほとんど出ていないので、印象が薄い。データを見ていたら2月とか3月も試合に出ていた。出てたっけ。
前半戦は左WGも含めレーンの共有方法を迷っていて、とりあえずSBは大外に立ってましょうという雑な感じで決められていた。で、大外からテュラムを意識したパスを差し込みまくり味方を困惑させていた。
身長がデカいという点がただただ良くて、ズーレ、フンメルス、シュロッティ、ベンセバイニとかが並ぶと終盤の雑な放り込みにも余裕で対処できるのはとても良く、さらに保持時に大外に立ってロングボールを受けれるところもよかった。
フリーで獲得できているからこんな評価に落ち着いているものの、移籍金を払っていたら悪い方向で話題になっていた気もする。
22 Ian Maatsen
やっぱりゲレイロみたいなやつが欲しいんじゃ!となって白羽の矢が立ったのかは分からないが、ドルトムントに来てからチームにフィットする早さを見るに、「ゲレイロと同じ感じやろ」って思われた節はある。
ただ、ゲレイロのようにボランチ仕事ができるタイプだと思って運用すると痛い目を見るというのがアトレティコ戦とかで、最初から内側に立たせてもゲレイロほどプレス回避能力が無いので見事に攫われる。
実際のところは前方のWGに従って、内でも外でも飛び込んでいけるというのがマートセンという選手で、ビルドアップで後方支援しているのに、気づいたらオーバーラップしていて、ゴール前にもいるという運動量が良い。ゴール方向に体を向けていた方がいいのだ。
ベンセバイニとは違ってこちらは身長が低いというのがデメリットとして感じる部分もあるが、対人とミドルシュートでペイできている。
すっかりドルトムントを気に入ってくれたようで、ならばチェルシーに現金が欲しいんなら€25mで放出しろ、他のクラブとは個人合意しねぇぞと脅迫交渉してもらいたい。
26 Jurlian Ryerson
気づいたら、ちゃんと上下動して、守備ではデュエルに強くサボらない、というリエルソンがSBで一番計算立つ選手だったというのはピシュチェクに似ている。ドイツ出身じゃないのも良い。決勝トーナメントPSG戦の影のMoMである。
オーバーラップした時にちゃんと最後までマイナス方向のクロスの選択肢を持っているのもドルトムントの選手らしからぬ優等生ぶり。マレンとのコンビはそれで何本チャンスを作ったかという。
保持時に仕事ができるタイプでもないが、ドルトムントとしては別にこれ以上できることを増やして欲しいとは思ってなさそうで、ただただ序列が下がろうとも働いて欲しいということだけだ。
17 Marius Wolf
昨シーズンくらいまでは今のリエルソンの立ち位置にいたのがこの人。振り返ってみてみると全コンペ31試合出場と思ったより出ていた。ただスタメンを確立するほどのパフォーマンスを見せることはできず、特に攻撃面でWGとのコンビネーションが曖昧に思えた。
この人、近年のドルトムントの中では珍しいキャリアを築いており、23歳で€5mで中盤の控えとして獲得されるものの、1年でローンに出され買取OPを行使されることなく戻ってきてSBとしてドルトムントで出るという、なんともクラブも見通しのないキャリアとなっている。
それでもローン期間中にムキムキになって戻ってドルトムントでの立ち位置を確立したのは紛れもなくヴォルフの力なので、その筋肉と共に今後のキャリアも幸せであることを願いたい。
6 Sarih Özcan
名前のとおりジャンの控えとして出場した今季。そもそも1アンカーに耐えうるフィジカルとスピードを持っている選手ではなく、後半戦は433がメインになったドルトムントではなかなか出場機会を得るのに苦戦した。
それでも冬に来た同郷のシャヒンによってボールの受け方が改善されており、IHでの利用も多少目処が立ったのが救いか。
顔の割にはまだ26歳で契約も2年残しているため更なる進化を求めたい。
あと今季所有しているドルトムントのアパートが火事になった。
23 Emre Can
キャプテンである。ロイスの退団が決まってから、「なぜロイスではなく、ジャンがキャプテンなのか」「CL優勝したらジャンではなくロイスにトロフィーを掲げさせろ」と言われていてちょっと同情した。
基本的にプレーの中でリスクを取りに行くタイプで、フンメルス、シュロッティに挟まれて自分もロングボールを配球しようとするけどミスになったり、守備でもアンカーの場所を離れることも多い。
なので守備ではブラントとザビッツァーに挟ませて真ん中から動かないようにしたり、保持時でもマートセンが上がらず、最終ラインは埋まってます!と見せれば、相手の1stラインの背後に立っててくれたりする。そうして運用してあげれば目立たないプレーはしてくれるが、やっぱりそれ面倒くさいので若手の台頭があるべきだと思う。
20 Marcel Sabitzer
毎年、ドルトムントは盤面的に語ることが少ないというのはドルトムントサポならあるあるだが、今季一つテーマを挙げるとすると「ベリンガムが担っていた莫大なタスクをどう再分配するか」で、その内のビルドアップ時の上下動とミドルシュートを任されたのがザビッツァー。
でそのタスクを1年見事にやり切り、これが€19m(しかもバイエルンから)なのだから大分お得であった。心配なのはEUROまで含めた稼働時間だが、オーストリアなあたりで±0に収めてもらいたい。
ドルトムント的にはまんまヴィツェルとかディレイニーとかのキャリアプランを描いており、若手の壁としてあと2,3年働いてもらったあとほぼフリーでザルツブルグとかに戻るんだろうなとみている。
8 Felix Nmecha
で、ベリンガムのチャンネルまで抜け出したり左右WGとのリンクマンとしての役割を期待されたのがヌメチャなわけだが。
結果オフザボールの時の動きが改善されず、ボールを受けてもブラントかWGを探すだけになってしまった。広い視野とキックを持っているのに立ち位置が悪く使えないなんて局面もよくあった。
守備時では実はブラントやザビッツァーよりつまりチームで1番広く動ける人で、バイエルン戦みたいに「ライマーとかキミッヒとかゴレツカとかその辺ざっくり見てくれ!」みたいな指示を出すと実直に遂行出来たりする。
来季は怪我なくシーズン過ごせることをキリストに祈りつつ、ザビッツァーとプレー時間を分け合って欲しい。
19 Julian Brandt
こんな日々があり、
19 Julian Brandt
いや、うまいのよ。うまいんだけど、ブラントの色ってのが見えないんだよね。機械的に降りてきたり、ドリブルしてみたり、全てにおいて自信がない。自信がない故に考えが纏まってない。遠慮なのかなんなのか。このままだと人員のやりくりの問題でボランチやってた時が一番輝いていたということになってしまう。アーセナルからオファーが来てるうちに環境を変えるということもいいのかもしれない。
こんな日々もあり、
19 Julian Brandt
いろんなことが出来るんだけど、システムの中に組み込んだら言語化できずにパンクするという典型的な天才タイプで、序盤CMで使ったら守備に攻撃にただ走り回されて老けただけだった。で、レイナのケガとかもあって右WGに配置。中央のロイスとラブロマンスを紡いでいき9G8A。やっぱり「ロイス先輩と俺は相性バッチリ!言葉がなくても通じ合えるぜ!!」というのがまあいいっちゃいいんだが、結局それ周りの人が入っていけない2人の関係♡なので、チームとして推していく気はなく多分来季は普通にレイナがいるんだと思う。
これ。

やっぱりブラントってすげぇ!!という1年だった。年明けに体調不良からコンディションを落とした時以外はほぼほぼ代表クラスの活躍で、足元にボールは収まるわ、全方位にパスは出せるわ、飛び出してシュートは決めるわで、動くファンタジスタとして大活躍の1年であった。
あとフリーキック、コーナーキックがチームで抜けて上手いのも11人に入れておきたくなる理由であった。
契約は残り2年となっており、できれば来季も大活躍を見せ、契約延長してもらいたいものである。
11 Marco Reus
このロイスの項が一番最後に書くことになった。
12年前のクラブの状況とかを交えて書けば、ドルトムントが乗り遅れず欧州のビッグクラブになったこととかも書けるなとか思って書き始めたが、どうもしっくり来ないので書いては消しを繰り返している。
それはこのタイミングで全部振り返らなくてもいいやと思っているからで、別に選手としてのドルトムントとの関わりが終わるだけで、ドルトムントが地元であることとか、クラブに別の形で戻ってくるのが想像つくからかもしれない。
ロイスは入れ替わりが激しいドルトムントの中で12年間ドルトムントの選手としての振る舞いを提示し続けた。それは常に紳士たれとかそういうことではなく、(無免許運転だってやってるし)常にスタジアムの8万人に対して誠実であったことで、おごってやるからビールを飲もうと言えることだ。サポーターを愛しているし、我々もロイスを愛している。
12年、429試合出場、170G、131A。全て偉大な数字だ。
本当に、本当にありがとう。また会おう!!
7 Giovannni Reyna
傍から見ていても焦っているのは明白で、とうとう我慢しきれず代理人を替えレンタル移籍をしていった。しかし、いくら父親とつながっているからと言って、ノッティンガムはないだろう。ギブス=ホワイトが幅を利かせすぎているんだから。
才能があるのは感じられるのであとは試合で確実にできることを積み上げていくしかない。本人的にはドルトムントからフリーで出たいんだろうが、そうなると普通に拾ってくれるクラブはあるのかという話になりそうではある。
10 Jadon Sancho
ユナイテッドでの件については今更特に話すこともないが、今後ユナイテッドには売る必要が無いんじゃないかと思っている。ブランドイメージって大事なので。
ドルトムントでのサンチョはそれはそれはもう世界最高のWGとして躍動していた。ボールを奪われないWGとしてはトップクラスで、それは保持局面でのファイナルサードでも、ポジトラのミドルサードでも右でも左でもいつでもなんでもござれである。
以前にドルトムントに居る時から守備もさぼらず、むしろカバーシャドウは優秀な部類。
SBや周りの選手を使うタイプが故にゴールとかの数字は周囲の選手の影響を受けやすいのがキャリア的には不遇だが、それでも世界有数のタレントであることは示した半期であろう。
ドルトムント的にはユナイテッドで腐らせるのなら買いたいところだが、使う気が無い選手の値段を吊り上げようとする謎ムーブをかまされているので、Grudaに突っ込むかもしれない。キャリアの幸運を祈る。
27 Karim Adeyemi
今季序盤は右サイドをやらせてみたりしたがカットインが上手くなることはなく、結局、「左サイドに置いてクロスを上げさせるわけでもなく、とてつもないスピードを生かして正対を作る前に縦勝負からそのままシュートを狙う」というソリューションはテルジッチのちょっとした発明だった。
あとハキミとの徒競走はマジで面白かったのでみんな見た方がいい。
ただそれが活きる盤面がCLにしかなく、出場時間の41%がCLで、スペースがないリーグだと優先順位は下がってしまう。なのでプレミアの中堅クラブとかの方がリーグでも活きる盤面は多そうで、本人がそれを分かっていたら移籍みたいな話も出てくるかもしれない。
43 Jamie Bynoe-Gittens
通称JBG。癖になりつつあった肩の怪我を乗り越え、普通にスケールアップした今季。ドリブルのストライドが大股で切り返しの幅がえぐい。カットインしてライン間をするする進んでいくのは見ていて気持ちがいい。
今のスカッドの中でサンチョの次に純然たるWGなので、外からの飛び道具的に今期は使われた。
実はライン間でのターンが上手かったり、強いキックを蹴れたり、IHで使っても面白そうなんだが、まあちゃんとWGに育てた方がいいんでしょう。
21 Donyell Malen
CLのアトレティコ戦からどこかへ失踪し始めたので今季の印象に残りづらいが、前半戦のマレンはガチだった。
・ボールを受けて背後からプレッシャーを受けても普通に前を向ける体幹
・PA付近でボールを持てばほぼ枠内にシュートを飛ばれせる右足
・ワンステップで逆サイドまで蹴れる脚力
・普通にトップスピードも初速も速い
って感じでWGというよりハーフレーンでグリグリ前向くマンとしてリーグ戦12Gである。ボールを受ける体勢を選ばないので特に考えなくてもそのケツで状況を打開してくれるのが良かった。
ただサンチョが戻ってきて以降、周囲がやっぱりサンチョやで!時間作ってくれてありがたいわぁ!みたいな雰囲気になったことで拗ねた感じがある。
確かにプレミア向きな選手で、給与も高そうなユナイテッドからお声が掛かれば移籍しそうな気もするし、さっき売らない方がいいとか言ったもののドルトムントも売りそうな気がする。
サンチョとの純粋トレードは絶対に割りにあってないのでちゃんと金銭を交えた別の取引にした方が良い。
16 Julien Duranville
怪我がねぇ、多いんすわ。FC24だとめちゃくちゃ育つんですけどね。
やっとこさ出てきた試合が勝ってる終盤のレバークーゼン戦で、判断間違えて同点のきっかけになってしまうのは何とも残念だったが、あれはテルジッチの判断が間違いなので気にすることはない。
14 Niclas Füllkrug
既存のFWがパッとしないのでドイツ国内で1番出来るストライカーを連れてきたら普通に凄かったパターン。活躍すると同時にブレーメンに落とすお金も増えていった。
テルジッチが求めているFW像そのまんまで、ビルドアップが上手くいかない時は大抵「フュルクルクにボールを当てて何とかする」が発動して、何とかしてしまうから凄かった。
心配なのは31歳にしてキャリア最長出場時間を更新しており、怪我とかコンディションが不安だが、こういう現場叩き上げおっさんは過労に慣れているものだと日本人は思っている。
9 Sébastien Haller
今季は14試合、523分の出場。ドルトムントで唯一タイトルを取った男。*2
まあちょっと稼働してもらわないと特に書くことが無いんですよね。ギラシとかストライカー獲得に動いている報道もあるようにフロントとしてはもう期待してないんだろう。
ドルトムントとしては今は健康面には何の問題もないこと、プレミア経験があること、ベンチスタートでも文句を言わないことを売り文句になんとかプレミアクラブに売っていきたいところである。数年前ならアドリアン・ラモスのように中国に売るという方法もあったが、サウジ方面はもうちょっとシビアである。
18 Youssoufa Moukoko
ハーランド!!モデスト!!アレ!!フュルクルク!!(ギラシ!!)
ムココが対峙してきたストライカーである。
前述したようにビルドアップで困った時に当てられて何とかするという方法が取れないとテルジッチのチームではスタメンでの出場が難しく、今季は終盤のファイアーフォーメーションの時に2トップの1人として出て、フュルクルクの周りでチョロチョロする、というのが主な出番だった。
本人的にもクラブ的にもチームを変えた方がキャリアの為になるのは感じており、移籍を考えているんだろうが、まだ19歳な訳で出来れば買い戻しOPをつけれればケールはやり手である。
あとがき
ドルトムントを応援しているとがっかりする時と盛り上がる時の差が大きいのを常々感じるが、今季はそれが特に大きいシーズンであった。
優勝が早々に目指せなくなって気の抜けたようなリーグ戦、死の組に放り込まれてから決勝まで進んだのCL、ロイスとの別れ等々、タイトルは無いしベリンガムやハーランド、サンチョのような世界トッププロスペクトが出てきたシーズンでもなかったが、トピックスは多いシーズンだったように思う。
世界最高のスタジアムとそのパワーを世界に示せたのも良かった。これを見て新たな才能がやってきたら良いなと思う。
ほぼ戦えうる全ての試合を経験し、チームとして戦う術を身につけられたこの経験を無駄ではなかったと思えるような来季を期待したい。
【Bundesliga Highlight】23/24ブンデスリーガ 第2節 ボルシアMG×レバークーゼン レビュー
さて、今節もレバークーゼンが面白そうなので観ている。

スタメン

相手はボルシアMG。チームを大きく引っ張っていたテュラムが移籍し、さらにエースだったホフマンは相手レバークーゼンに。評価の高いコネも移籍の噂が絶えず、2年目の板倉がチームの顔になっちゃいそうなチームである。ちなみにコネはケガでしばらくいない。
レバークーゼンのスタメンは前節とかわらず。そういやアズムンが移籍してテラ獲得してた。ガチやん。やめてくれや。
逃げるレバークーゼン、ズラせないボルシアMG
ボルシアの守備は5-2−3。ライプツィヒ戦を踏まえて、レバークーゼンの立ち位置に噛み合わせた方がいいという判断だろうか。ライプツィヒ戦のように、ライン間のヴィルツとホフマンにはHVが着いていくという事が決め事になっていた。そこで前を向かせないことが第一優先であるのは側から見ても自明である。
それに対して、レバークーゼンの対応が早い。まずコスヌが右SBの位置に立つように。5-2−3で守るボルシアからすると右SBの位置は遠く捕まえづらい。コスヌがそのまま運んでいくと、ジャカ、パラシオス、ホフマンの中央の密集を作りレイオフで前を向き、ヴィルツがホフマンを捕まえにいったHVの位置まで流れて抜けていく。ボルシアからするとそもそも捕まえづらいレバークーゼンのHVにボールと時間を持たれ、さらに中央からジャカ、パラシオスが寄っていくのに加え、ホフマンもHVから逃げていく。一方、中央からボニフェイスは動かず、さらに大外にはフリンポンもいるため、最終ラインをズラせないようになっている。よって捕まえに行って空いたところを後手後手で使われていくことになる。
それにヴィルツが左に開くことも多かった。これもボルシアの守備から逃げるため。ヴィルツのいた内側にはグリマルドがスッと入っていく。CBから楔を受けても普通にターンできるからタチが悪い。ちなみにヴィルツが大外でフリーになるとボニフェイスに向かって高精度のクロスが飛んでくる。卑怯やぞ。
ちなみに逃げていくレバークーゼンの選手を放置して自陣に引っ込んでいても、狭い中でヴィルツが大暴れする仕様になっている。15分のシーンとか。ファウルになっちゃったけど。
ということで失点は時間の問題でした。押し込んだ末に右のペナ角に立っていたジャカから逆サイドのグリマルドへ。グリマルドがヘディングで折り返し最後はボニフェイス。押し込んで幅を使って振り回す基本のようなこうげきであった。ジャカとパラシオスの立ち位置が前節から入れ替わっているのはこれを狙ってたのかな。利き足の問題。
BMGの攻撃はトランジションから。前線3枚がいかに時間を作れるかが攻撃の鍵となっている。前節から思ったけどもレバークーゼンはHVの稼働範囲がとても広い。選手個人の能力だけども、それを当然として共有されているから、前線のプレスも積極的である。しかもフリンポンの走力はHVの裏を埋めるというところでも役に立つ。ということで今節もひたすらレバークーゼンが押しこみ、BMGがボールを奪ってカウンターを仕掛けようとするけど、レバークーゼンのHVに止められまくるという展開が続く。
BMGの攻撃で有効だったのは、HVがWBに渡しそのまま内側のレーンを上がっていくという形。レバークーゼンのプレスはWBにはWBが、3バックには3トップが見て、中央はパラシオスとジャカの2人で管理しているので、瞬間的に内側の人数を増やし、ジャカ、パラシオスの管理を増やすというのはビルドアップで効く。が、この試合ではWBが潰されてしまったり、そもそもボールを持てる回数が少なくチャンスまでは結びつかなかった。
前半の終わりになんとかエングムがファウルをとってセットプレーを獲得したが、そのセットプレーからフリンポンに運ばれ、ファウル→セットプレー→失点の流れは悲しいものがあった。前半2−0。
後半、BMGはより積極的にプレスに出るように。3CBと2ボランチを捕まえにいく。そうした時のレバークーゼンの対応はシンプルで、ボニフェイスに蹴っちゃう。しかも中央ではなくサイド(左サイドが多い)に流れてフィジカルでの勝率と跳ね返された時のリスクを両立しているのがニクい。
で後半はよりトランジションが増え、全体的に間延びするような展開に。で、輝くのがヴィルツである。中央で受けるとプレッシャーが弱い中央をするすると進み、最後はボニフェイスへ完璧なスルーパス。3−0に。
また後半になってBMGも右HVのフリードリヒが右SBの位置まで開き、3トップに対して4バックになる可変から前進を企んでいたが、前線の動き出しが少なく、サイドでもボールを持ってもその先が繋がらない状況になっていた。ノイハウスが1人ライン間で動き回っていたが報われず。もう1人ぐらいライン間で仕事ができる人が欲しそうであった。
おわりに
レバークーゼン、ブンデスの中では圧倒的な完成度と言っていい。ボール保持から前進、フィニッシュまで結構悪魔的なチームである。その中でヴィルツが結構どこでもエグいことする人になっている。全部に絡める人。ちょっと前まで中央でターンからフィニッシュまで絡めますみたいなタイプだったのに。ピッチ全体に影響力を与える人になっている。プレミア上陸の日も近い。またCBのタイプと行ってるフットボールの内容も合致しているので隙が少ない。懸念点は欧州大会が始まってからになりそうだ。
さて、チームを引っ張っていたホフマンとテュラムが抜けたBMGだが、チームの再構築には時間掛かりそうである。まず前線があまりに好き勝手やりすぎている。明らかにヴァイグルと板倉が損をしていて勿体無い。チームの為に走れるトップが見つかるまで攻撃、守備面で苦労しそうだなと感じた一戦であった。
それでは。