yoruの記録

雑記ブログに見せかけてほとんどサッカー(Liverpool,Dortmund)の話。

【マッチレビュー】とりあえず、勝利。〜SVヴェーエン×ドルトムント 21/22 DFB Pokal 1回戦〜

こんばんは、yoruです。

今回は先日行われたドルトムントのポカール一回戦を簡単に振り返り。
プレシーズンマッチを見た雑感なんかも少し。

 

 

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スタメン

 

注目したいのは

 ドルトムントはローゼ体制になってから継続して4231の布陣。ハーランドという絶対的な点取屋と、体を張れるティッゲスの2トップがプレシーズンマッチからのファーストチョイスである。中盤は昨季後半から調子がとても良い4人。4231の形ではある程度単騎での馬力が必要になってくるSBはシュルツとパスラックのことが多い。(ってか怪我でこの二人しかいない)CBにはプレシーズンで評価を上げたパパドプロスとアカンジ。

 一方3部に所属する相手のSVヴェーヘン・ヴィースバーゼンは一応3412布陣。一応と書いたのは、あくまでミドルゾーンぐらいまではこの陣形だが、押し込まれるとドルトムントの人基準で(主にロイス)でポジションを変え、4141のような形にもなっていたから。特に9番のGoppelは攻撃時には2トップの一角だが、押し込まれると右のSHとなり、PA内まで守備を走る役割。ドルトムント陣内には体の大きい29番のニルソンが残るのみである。

 

ということでこの試合で注目したいのは、4312の陣形から自陣で待ち構えるSVヴェーヘンの守備をどう崩すかというところ。相手に構えられるも点を取らなければならないという場面はこの先リーグ戦でも多く見られると予想されるからだ。あと自分の中のローゼのイメージが相手に持たれた時のプレスのイメージしかないので、ボールを持った時どう振る舞うんだろうという疑問もあった。

 

中をどう開ける?どう使う?

SVヴェーヘンはホームということもあって、簡単には撤退しないぞという姿勢。CBに2トップが辺りに行って、ダフードを使わせない。本当はSBにボールが入ったところをWBで獲りたかったんだろうけど、スピードの速さとレイナやロイスが開いたりするからWBが前に出れず、ドルトムントはSBから展開することができ、SVヴェーヘンは撤退。構えて迎え撃つことになる。


さて、撤退した相手に対してドルトムントが狙うのは、いかに中央を使うかということだ。サンチョが居なくなった今、サイドに開いてボールを持ち時間を作れる選手は少ない。ならばロイスやレイナが得意とする中央から攻めたほうがいいというのは納得できる。

前半の立ち上がりから見られたのは、ベリンガムが相手の2トップ脇に降りて、相手のボランチを引き出し、その出て行ったスペースにロイスが流れ、さらにロイスが出て行ったスペースにレイナが侵入するという形。f:id:yoru__li:20210811005157j:plainf:id:yoru__li:20210811005208j:plain

試合開始すぐのシュルツのシュートはまさにその形。ハーランドが時間を作ることでパスラック、シュルツの上がる時間ができ、相手の守備ブロックを密集させた上で、手薄なサイドにレイナ経由で持ち込めた。

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この後もベリンガムが落ちる動きからレイナがロイスの隣に入り込む形は何度も見られたから一つの狙った形なんだろう。またベリンガムがワンタッチでパスラックが走る3バック脇のスペースのにボールを落とせるのは驚いた。ただ、流石に中一辺倒で繰り返した結果、相手ブロックが初めから収縮され、かつ2トップがドルトムントのCBを捨て4141にしたことで、CBからの縦パスは入るものの、中央が硬くなり、シュートまで持ち込めるシーンは減ってしまった。

 

「中央が締まって使えなくなったらサイドに起点を作って相手を広げるんだ!」と思うが、サンチョがいなくなった今サイドで時間を作るのはメンバー的にもフォーメーション的にも難しい。そんな中、SBにボールが入ったときにティッゲスが外に流れる場面が。1回目はシュートまで持ち込め、2回目もロイスをライン間で向かせることができ、PKゲット。中が使えなくなったときのオプションを見ることはできた。

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どうなるか見てみよう

 試合の方はハーランドが3点とって勝ったわけだが、SVヴェーヘンのスタジアムの雰囲気の良さと粘りで最後までグダらず楽しむことができた試合だった。

ドルトムントの内容をよく見てみると、やはり2トップの効果が出ているかと言われれば、んーーーーってところ。ハーランドもティッゲスも外に流れるのは良い選択肢だとは言い難い。やはり真ん中、ゴールに近いところでいて欲しいわけで、外に流れないなら内側を無理やり突破するしかチャンスはできませんというのはちょっと厳しい。その点、後半から出てきたマレンは外に流れてもドリブルを仕掛けれたり、外側に起点を作れる選手で、可能性はあるのかなと感じた。まだ動きがあってないことも多いが。

シュルツとパスラックのSBも単機で上がっていってどうにかできるタイプではないので、このままで行くのであれば補強が欲しいなぁと思うのであった。

 

まあまだシーズンは始まったばかりもばかり。リーグ戦が始まってから細かく見ていこう。

 

それでは。

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